日本画家 新井まち子

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白神山地

白神山地は世界の宝、その山岳帯を描く。

白神山地は秋田県から青森県にまたがる手つかずの自然が残る山岳帯。屋久島とならんで原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布し様々な生態系が自然のまま保たれていることから1993年世界遺産(自然遺産)に認定登録されました約13万ヘクタールの原生林です。動植物が生息・自生するなど貴重な生態が広範囲に残された貴重な山域です。

■コメント
この白神山地に入るには入山手続(許可申請)が必要でした。
そしてこの白神を訪れた。目にするブナの根本は悉くひどく曲がっている。豪雪地帯故の過酷さを想ったがそれはブナの幼樹、冬は身を倒して春を待つのだという。雪中は地温で返って雪に保護されているのだそうだ。
原生林は整然として美しく映る。これも光をめぐる光芒でその多くは淘汰されてしまうからだ。光を受けることが叶ったもののみ成長できる。
まさに森のドラマが其処にはある。千年の時を綴った樹は気凛に満ちていた。
『山地帯とは:ナラ、栗、ケヤキ,ミズナラ、カエデ、など落葉広葉樹林が優占する。』